雑記

実家の猫が亡くなったので、思い出とかいろいろ

2020/10/30の朝方、実家で買っていた猫(マル)が亡くなりました。

約14~15歳でした。母が「もうこれ以上いたい思いをして欲しくない」というので死因は調べていません。(ちなみに猫の平均寿命は15歳らしい)*

いまめちゃくちゃメンタル凹んでます。泣きすぎて、体がグッタリしてる感じです。

でもなんだか書かずにおれない気持ちなので書いてます。文章とかめちゃくちゃなので、読んでもいいよーってやさしい方はお付き合いください。

可愛いマルさんの思い出で胸がいっぱいです。

※ネガティブなことも入っているので、お読みになる時はご注意ください。

白い手袋のマルさん

まだ高校生だった頃、外から買ってきた母は猫を持っていました。

リサイクルショップで段ボールに入っていた猫を拾ってきたんです。

お会計の時に店員さんが「明日、保健所に持っていくんですよ」というと母は「あっ、じゃあうちで引き取ります」って思わず答えていたそうです。

なり家の母はそんなタイプの人です。

こうしてヒョンなことから、なり家に猫のマルさんがやってきました。

小さい頃の写真がなかったのですが、昔は小さくて細っこくて子猫って感じでした。ですが母がフクフクにしちゃって、こんな感じになっちゃいました。笑

(ふくふくボディのマルさん)

そんなマルさんの特徴は白い手袋。いや、手袋している訳じゃないんですけど、毛の色が手の先だけ白くて、手袋しているみたいなんですよ。

(マルさんの白い手と肉球)

めちゃくちゃ可愛い。肉球もぷにぷになんです。(でも触ったら怒られる、足で蹴られる。肉球パンチされる)

なり家とマルさん

そんなこんなでなり家にやってきたマルさん。

しかし、なり家は個性的なキャラクターが多いんですよ。(イメージ)

(妹が書いたなり家のエピソード)

なんか面白いネタがあると、ついやりたくなっちゃうんですよね。好奇心旺盛で細かいところが割と適当な感じの集団です。(ちなみに私は、おにぎりを取られてるキャラ)

そんな集団の中に入ってしまったマルさん。気がつかぬうちに、マルさんもこんな格好させられちゃいます。

(猫なのに、うさ耳を付けられるマルさん)

最初は嫌がっていたけど、歳を重ねるに連れてなり家に染まっていきます。

(まぁいっかってゴロンと横になるマルさん)

だんだん細かいこと気にしない適当な性格になっていくんですね。なり家スタイルです。

そして、母がどんどんふくよかにしていくので、まぁよく寝るんですよね。

(丸くなって寝るマルさん)

寝る寝る、もうどこでも寝る。階段でも寝ちゃう。神経質で押入れの中に隠れていた幼い気持ちってどこに行ってしまったんだろう。笑

(階段で寝るマルさん)

とまぁ、こんな具合になり家に染まったマルさんです。実家にはもう1匹猫がいるのですが、マルさんの上にいる黒猫です。人懐っこいタイプです。庶民派って感じ。

でも、マルさんはなんかアイドルって感じの猫なんです。みんなからちょっかい出されちゃう可愛がられるタイプといいますか。

(弟につかまって「せっせ〜の〜」ってやらされているマルさん)

もちろんチヤホヤされるの嫌いなタイプで、そそくさと逃げちゃうんですけどね。

なりとマルの思い出

マルさんは母になついていました。餌くれる人がすきなんですよ、なんたって食いしん坊ですから。

だから、わたしが実家にいってもあまりよってこない(というか逃げられるか、無視して寝ている)んですよ。

(えっ?こいつだれだ?ってなりを忘れるマルさん)

(誰がきても構わずねているマルさん)

でも、たまーによってきます。しかもお勝手で料理している時に、足元にドカっと急に座ってくるんですよ。

(なりの足元にドスっと座るマルさん)

だから「これ絶対えさだわ」って思って出してあげるんです。

だけど「あっ、そう。んー。」みたいな感じでスルーされて食べないんですよね。

でも料理している時って危ないし、正直ちょっと動きにくいからズルズルーって引っ張って場所をずらします。

そしたら、時間をおいてまた足元にドカっと横になってくるんですよ。

んで、またどかそうとするんですけど、その時の顔がまた「えっ?どかしちゃうの?」みたいないい顔してるんですよねー

(どかすのか?って顔しているマルさん)

結果、モフモフタイムに突入するわけです。(肉球で顔面をパンチされながら)

ほとんどよってこなかったマルさんですが、ここ何ヶ月か仲良くしてくれました。

もしかしたらマルさんなりの挨拶だったのかも知れません。モフモフしてる時も、いつもより抵抗されなかったんですよね。(しょうがねーなーみたいな感じの顔してた気がする。あれ、でも足で蹴られたなぁ。)

(たまに甘えてくるマルさん)

猫はあったかい

マルさんは、寒がりさんでした。

だから、冬になるとみんなの布団に入ってきます。とくに母の布団はお気に入りみたいです(私はなぜか上に乗っかられていましたが。。)

(母の布団で寝るマルさん)

とくに母とは仲良くで、よく温めあって冬を過ごしていました。

だから一番気持ち的に辛いのが母です。朝起きてニャーって餌、おやつ、また餌って何度も要求されてたので、関わりが深かったです。

(エサを食べるマルさん)

母が体調悪い時は顔をなめたり、ふだんそんなにくっついてこないのにずっと足元にいたりしてました。多分マルさんにとっても、母は特別な存在だったと思います。

(足を温めるマルさん)

そんなマルさんがなくなった時、母は「せめてもっと暖かくなってからにしてよねー」っと強がっていましたが、目が真っ赤で常に鼻声でした。痛々しい感じでちょっと心配。

最後は廊下でうつ伏せになっていたところを母が発見し、抱き抱えて数秒後「スーッ」と息をひいとるように亡くなったとのことです。

大好きな母に看取ってもらえて、マルは幸せだったと個人的に思っています。

なり家にとって猫が亡くなるのはこれで3匹目、私も含めていつになっても別れというのは慣れないもので、胸がギュッと締め付けられます。

(布団の中に入ってくるマルさん)

ペットロスは思った以上に辛い

亡くなった日は、真夜中まで思い出話をしました。家族それぞれ秘蔵の写真があって、どれもこれもみるたびに泣いて・笑って・また泣いて、そんな具合に過ごしました。

(階段の上にいるマルさん)

そして明くる日、まだ実感がわかない自分がいますが、涙はとめどなく出てきます。もしかしたらまた階段の上にマルがいるんじゃないかと気配を感じて、思い出して泣く。

泣くのってこんなに疲れるんだって実感してます。体はぐったりしてて、頭はボーとして考えられない。あんまり食欲はないし、料理を作るのも億劫に感じる。

わりと料理は好きだし、食事には気をつけている健康オタクです。でも、そんな私もなにもしたくなくてヘタってます。正直ペットロスを軽視してました。ほんとうに辛いですね。

なんだか今年は泣かされてばかりです。苦笑

ただそんな泣き言ばかりいってもられないんです。一応長男なもので、周りからはしっかりもので通っているんですよ。(ちょっと抜けているところもありますが)

なので火葬の手配から準備、お花飾ったり遺影準備してバタバタ動きました。そして、実家で料理作ったり、気持ちが軽くなりそうな本を購入して持って行ったりやれることをやっている最中です。

本屋さんで号泣しながら選んでいたのですが、この3冊が割とよかったです。

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なり家はクスッと笑える系が好みなので、ギャグ要素強めなチョイスです。ただ人によってはもっとしっとり系が好きな方もいるかと思います。

本屋さんにいって号泣しながら探してみてください。平日がおすすめです。

3冊目の「虹の橋」って絵本は、ペットロス系の本だと有名です。ストーリーの解釈に諸説あるそうですが、私は素直にいい話だなって思いました。

そして、この「虹の橋」をテーマにした「さよならのかわりに」って歌もあります。一応原曲を貼っておきます。

個人的に好きなアーティストさんがカバーしているので、無限リピートして聞いてます。めちゃくちゃいい曲です。めちゃくちゃ泣けます。また泣きます(苦笑

マルさんありがとう

辛い経験は人を成長させてくれるといいます。でも正直、いまは成長とかきついです。

いろんなポジティブな言葉は、いまはお腹いっぱいで入らないです。素直にマルさんが亡くなって悲しい。そんな現実を受け止めるだけで精一杯です。

この胸がギュッと締め付けられるような気持ちや、喉や鼻が詰まって涙が頬を伝う感覚。そんな悲しみ、すべてのものを時間をかけて受け止めたいなって思います。

私たちとマルさんと繋がりがあるからこそ出てきた感情を大切にしたい。お酒を飲んで忘れてしまったり、みないふりをしてごまかしたくないんです。

っていうのもあって、いま泣きすぎてぐったりしてるんですけどね。ちょっと泣きすぎかもしれません。いつだって、やりすぎちゃうオタク気質なんです(苦笑

なんだか取り止めもなくてまとまってもいない文章ですみませんでした。でもここまで読んでいただいて嬉しいです、最後までお付き合いいただいてありがとうございました。

しばらくは元気ないこと確実ですが、ゆったりやっていこうと思います。

マルさんありがとう。

後日談(火葬〜供養まで)

先日、無事に火葬が終わりました。

みんなで手作りした「段ボールの棺(ひつぎ)」にマルさんを入れて斎場へと向かいます。(手作り感はご愛敬ということで。苦笑)

(棺に入れられたマルさん)

斎場についたら、重さを測って、お線香あげて火葬。30分くらい待ったら納骨して、おしまい。合計1時間程度で終わりました。なんだか一瞬で呆気に取られた感じでした。

そして、骨壺と一緒に持って帰ってきたマルさんがこちら。(マルさんはトラ柄だったので、金色を選びました)

(骨壺になったマルさん)

骨壺の周りにいるのは、妹や弟がつくった「死者を導く精霊」だそうです。

左側は手先が器用な妹が作った可愛い精霊ちゃん。右は独創的なセンスをもつ弟が作った、なんとも言えない精霊様です。

みんな思いおもいに、マルさんを弔ってました。なんとも言えぬ虚無感でして、何かしてないと泣いちゃいそうになるんですよね。

そんな中、なりと母はマルさんが生前大好きだったカニカマをつかって料理を作りました。

母曰く「カニカマをみると、気が狂ったように近くによってくるんだよねー」っていうほどのカニカマ大好き猫のマルさん。

カニカマに狂うマルさんを私はみたことなかったので、ひとめみてみたかったなぁ。

カニカマはお花みたいに飾り付けて、お供えしました。クルクルってやると簡単にできますよ。でも、たぶん「花より団子」な猫だから、すぐ食べちゃうんだろうなぁ。

そして、疲れてきて飾り付けが雑になったサラダ。午後から初めて夜遅くまでずっと作っていたので、手がしわしわになって、足もジーンと疲れる。でも作る。笑

こちらは母お手製のカニカマロール。母が久しぶりに腕をふるっておりました。昔っから「料理めんどくさい」っていって手を抜くんですが、ちゃんと作るとすごい美味しい。

この他にも、焼き魚とか帆立のバター醤油ご飯などなど、海鮮系の食べ物をたくさん作りました。テーブルに乗り切れないほど作って「なんでこんな作ったんだろうね?」「だねー」って二人で困っちゃいました。しばらくカニカマづくしな日々です。笑

そんなこんなで、無事に全てが終わりました。

火葬した後「骨上げ」する時に、足の長い猫ちゃんですね〜って言われたり、あごの骨に歯がくっきり残っていて、マルさんの面影にみんなうるうるしちゃったり悲しいこともたくさんあったんですけど、ようやく一区切りついた感じです。

きっと、トラ柄の猫さんをみたりスーパーでカニカマ見つけて、生活のちょっとしたことにマルさんがいるんだなって思うとまた涙が止まらなくなるのですが、それでも少しずつ前に進んでいかなきゃなぁとも思ってます。

天気予報ではくもりのち雨と言われていた空は、隙間から青空が見えました。

きっと、あっちでも猫見知りでビクビクしているんだろうなぁ。

でもカニカマたくさん食べて、ゴロゴロしながらマルマルしているんだろうなぁとも思います。いつまでもマルさんが幸せでありますように。

ps

お問い合わせからご連絡いただき、温かいメッセージ下さった方ありがとうございます。

家族の前では気丈に振る舞っていたのですが、内心はとても心細かったので助かりました。

洗濯物も干してないしゴミだしは忘れる、部屋はもので散乱している状態なので、またしばらく更新マイペースですが、これからもお役に立てる記事が書けたら幸いです。

あと、もし猫が亡くなってどうしたらいいかわからない方いたらご連絡ください。1人の経験則で恐縮ですが、お力になれたら嬉しいです。